歯周病の治療とは?のカテゴリ記事一覧

大手町デンタルクリニックの歯の治療への「こだわり」をご紹介。Dr.島倉ブログ。東京都千代田区大手町、東京駅、丸の内の歯科、歯医者でございます。

カテゴリ:歯周病の治療とは?

歯周病の治療とは?のカテゴリ記事一覧。大手町デンタルクリニックの歯の治療への「こだわり」をご紹介。Dr.島倉ブログ。東京都千代田区大手町、東京駅、丸の内の歯科、歯医者でございます。
なぜ歯周病が心臓病や脳梗塞のリスクになるのか?

2019-12-05 歯周病の治療とは?
《新しいHPは一番下からリンクできます》※画像は細菌の巡る順序:歯周ポケット→血管→全身へ本当に歯周病が全身の病気など(糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、ごえ誤嚥性肺…

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【歯周病治療】ヤンリンデ名誉教授特別講演会11のまとめ

2018-03-26 歯周病の治療とは?
《HPは一番下からリンクできます》3月24、25日(土、日)はスウェーデンのイエテボリ大学(※@)のヤンリンデ名誉教授の特別講演会に出席させていただきました。…

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歯周病治療でレントゲン撮影が多くなる理由

2017-07-01 歯周病の治療とは?
《HPは一番下からリンクできます》歯周病治療で欠かせないものにレントゲン撮影があります。歯の治療で撮影するレントゲンは大きく分けて2つあり、 @全体を把握する…

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歯周病治療で一番大切な治療(院内研修会)

2017-06-01 歯周病の治療とは?
《HPは一番下からリンクできます》歯周病の治療で一番大切でかつ一番効果的な治療法はなにかご存知でしょうか?それはプラークコントロールです(「歯みがき」とはちょ…

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歯周病治療の本流10のまとめ(ペルランベリ教授講演)

2016-03-20 歯周病の治療とは?
《HPは一番下からリンクできます》3月12、13日(土、日)はスウェーデンのイエテボリ大学(※@)歯周病学のペルランベリ(Prof.Per Ramberg)教授の特別講演会に…

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なぜ歯周病が心臓病や脳梗塞のリスクになるのか?

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口腔内細菌が血管をつたわり全身に影響する

※画像は細菌の巡る順序:歯周ポケット→血管→全身へ

当に歯周病が全身の病気など(糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、ごえ誤嚥性肺炎、関節リウマチ、早産、腎疾患)に影響するのか?

  答えは「YES」です。

 不思議に思われる方もいるかと思います。

その理由を一言でいうと「お口の中の細菌が歯ぐきの血管から入り、全身を巡る」からです。

血管の内壁から口の中にしかいないはずの種類の細菌が検出され、現在では「なぜ存在するのか?」そのメカニズムが解明されています。

 中程度の歯周病の方であると、歯周ポケット(歯ぐきの溝)の面積の総和は 手のひらと同じ位 になります。

 分かりやすくいうと、手のひらが「擦りむけてヒリヒリ」している状態と同じになり、そこから細菌が入りこみます。
歯周ポケットの総面積のたとえ

※画像は歯周ポケット(5o程度、28本の場合)の面積を表したもの(赤い四角)
 
 もし、手のひらが擦り剥けていたら、かなり痛いし、ばい菌が入らなように清潔に保とうとすると思います。また、心配な方はお医者さんに行って治療をおこなうことでしょう。

手のひらは時間と共に治りますが、歯周病の場合は細菌感染が慢性化している状態なので時間が経っても治ることはなく全身に影響し続けます。

 このことが発見された時、米国では

「Floss or Die (フロスをしてお手入れするか、しないで死を選ぶか)」

 と言われました。

 できれば「口は災いの元」にしたくないものです。


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【歯周病治療】ヤンリンデ名誉教授特別講演会11のまとめ

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2018年リンデ教授20180326-3.jpg

月24、25日(土、日)はスウェーデンのイエテボリ大学(※@)のヤンリンデ名誉教授の特別講演会に出席させていただきました。(会場:中央区築地日野原ホール)

※画像はヤンリンデ名誉教授

歯周病(歯槽膿漏)に関する、現時点でおける世界のスタンダードな見解をまとめていただいた内容でした。

たまに「科学的根拠にもとづいた治療をおこなっています(※A)」など、聞くことがあるかも知れません。
簡単に言うと下記のようなことをベースとし、治療方法を決定するということです。

ただし、「その根拠が目の前の患者様にあてはまるケースかどうか?(※B)」の判断はドクターによって分かれることがあるので経験と実績が必要になります。

以下ダイジェストをまとめてみました。

@2018年に歯周病の分類が変わった(5→4つ)。
 歯肉炎、歯周炎、歯周炎(全身疾患が関与するもの)、壊死性潰瘍性歯周炎、の4つ

A歯周炎の70%はゆっくり進むが、2〜8%は急速に進む、これは体の感受性(なり易さ)の違いだろう

B歯茎の骨の痩せる(無くなる)スピード 
   健康な方  : 0.04mm/年
 歯周炎のある方 : 0.12mm/年   で3倍速いスピードで歯茎の骨が無くなる。

C(26年間で)歯肉炎がある方は、無い方比べ37倍多く歯を失った。

D歯周病の治療で抗生剤(化膿止め)の使用は長期的には意味がなかった

E重篤な歯周病は、男性より女性の方が1.5倍なり易い。

Fイエテボリ大学では縁下歯石を除去する時は麻酔をおこなう(※C)。

G治療後の継続管理(メインテナンス、SPT、フォローアップ)をおこなわないと歯周病は再発する傾向になる(※D)

Hインプラント周囲炎に対する治療の成功率はインプラントの表面性状で差が出る(※E)。

Iインプラントを、抜歯と同時におこなっても(※F)、歯茎の骨の痩せる量は変わらない。

J歯周病治療をおこなったあとの天然の歯とインプラントを支える歯茎の骨の変化は同じ傾向をしめした(※G)。

※@:イエテボリ大学:歯周病の研究分野で世界的に有名。歯周病治療の本家本元。
※A:「エビデンスにもとづく治療」などと表現されることがあります。
※B:結局ここの部分が大切になる。あとはそれができるかどうか。
※C:通常の注射の麻酔です。
※D:やりっぱなしは危険(再発のもと)。
※E:年代、メーカーにより違う。
※F:「抜歯即時埋入」という。適応症の見極めが大切になる。
※G:インプラントの治療前に歯周病の治療を終了させておくことが重要。

歯周病とインプラントの治療の原理原則で多くの部分は昔から変わらないですが、新しくわかってきたこともあるということです..

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歯周病治療でレントゲン撮影が多くなる理由

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歯医者で撮るレントゲン2種類の比較の図

周病治療で欠かせないものにレントゲン撮影があります。

歯の治療で撮影するレントゲンは大きく分けて2つあり、

 @全体を把握するのに適した「パノラマ撮影法」
 A歯を1本づつ細かなところまで診るのに適した「デンタル撮影法」
  があります。

専門的な歯周病治療をする場合必ず必要になるのがAのデンタル撮影法になり、小さいレントゲンを10〜14枚ほど撮っていきます。

 @のパノラマ撮影法は、お顔の周りを器械が一周まわり(15秒ほど)1回の撮影でお口の全域を診ることができるもので、歯だけはなく、あごの関節、など広い範囲が写ってきます。おそらく歯科に行かれた方はほとんど方がご経験されたことががあるかと思います。

 Aのデンタル撮影法は、小さいフイルムを直接お口の中に入れて撮影するタイプになり、1回の撮影で歯を4本程度写ってきます。お口全体を撮影する場合は10〜14枚の撮影になるため手間と時間がかかります(5〜7分程度)。

 一見すると「全体が診れて」「早く撮れて」「1回で済む」のでパノラマ撮影法で十分なような気がしますが実際はそうではありません。

なぜ、わざわざ「パノラマ撮影法」でなく「デンタル撮影法」をおこなうのか?

 理由は単純です。
  「見落としをしないため」です(=「正確な診断をしたいため」)。

具体的には次の画像見てみるとわかります。
下は「同じ歯」をパノラマ撮影法(左上段)とデンタル撮影法(左下段)したものの比較になります。


歯周病治療で撮影するレントゲンの図(拡大)

  一言でいうとパノラマ撮影法は「びみょうにボケて写っている」状態なので、デンタル撮影法の方が「鮮明さと細かさ」においては明らかに優れています。

 黄色の矢印の@Aは同じ部位を示していますが@には写ってない歯石がAではハッキリと確認できます。

 おそらく、パノラマ撮影法だけでは「歯石を見落とす(歯石が見えないため)」結果になる可能性が考えられます。

 歯周病治療でレントゲン撮影が多くなる理由 ⇒ 見落としをなくし確実に治したいため


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歯周病治療で一番大切な治療(院内研修会)

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東京都で歯周病治療おすすめの歯医者、歯科の院内研修会の様子

周病の治療で一番大切でかつ一番効果的な治療法はなにかご存知でしょうか?

それはプラークコントロールです(「歯みがき」とはちょっと概念が違います・・)。

今週の院内研修のテーマは「プラークコントロールレコード(略して”PCR”といいます)」。

今回はプロジェクターを使用し、歯についている赤や青に染め出したプラーク(歯垢)の状態を全員で確認しながらディスカッションをしました。

「プラークコントロールレコード(PCR)」を一言でいうと、お口の中の清掃状態(清潔さ)のスコア(点数)のことで歯の表面にどれくらいのプラーク(歯垢)が残っているかを数値で表していきます。

その記録を「プラークコントロールレコード」といいいます。

この数値いかんで歯周病が「良くなる or 良くならない」がほぼ確定してしまう最重要なデータになります。

  実際は以下のようにデータを記録していきます。

オレリーのプラークコントロールレコードの見本画像


プラークが取り切れていない場所をカウントするのですが、どんな指標かといいますと

すべての歯の表面にプラークがついている⇒ 100% となります。

そして
虫歯や歯周病が発生しない数値が⇒ 20%以下(80%以上きれいな状態)です。

重度の歯周病の方や歯周外科を予定されている方の場合は10%未満(90%以上きれいな状態)にする必要があります。

要するに歯周病などの病気が発生しない(良くなる)ようなお口の清潔度合の合格点は
 「100点満点中80点以上
 必要ということを意味します。

 では、80点未満だとどうなるのか? 

思った成果がでない可能性が大きくなります(=治療しても良くならない)。

また、清潔でないお口の状況で外科手術をおこなうと逆に細菌感染をおこしてしまう可能性が大きくなり、手術をしたにもかかわらず結果が悪くなります。

ちなみに専門的に指導を受けていない方の場合の平均値は50〜60%でかなりプラークが残っています。

歯周病菌は絶えず増殖(分裂するので)しようとするものなので、その数の増えるスピードを遅くする必要があります。
だいたい1日何もしなければMAXの数まで増えます。

そのまま何もしなければ2日目から歯周病(充血、腫れ、ブラッシング時に血が出る)の兆候がでてきます。

 それなので「毎日1回リセット」する習慣が必要になります。

これが「歯周病=生活習慣病」といわれる理由の一つでもあります。

 逆に「生活習慣が改善すれば⇒良くなる」ということです。

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歯周病治療の本流10のまとめ(ペルランベリ教授講演)

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イエテボリ大学歯周病学教授の講演まとめ

月12、13日(土、日)はスウェーデンのイエテボリ大学(※@)歯周病学のペルランベリ(Prof.Per Ramberg)教授の特別講演会に出席させていただきました。(会場:千代田区日本歯科大学生命歯学部記念館九段ホール)

現在は「情報過多」な時代なので歯周病(歯槽膿漏)の治療もあれこれ錯綜しています。

「飲み薬」「うがい薬」「レーザー」「光殺菌」「〜水」などなど… あげればキリがないくらいです。

   患者様の利益を考えると

「本当に効果がある治療はどれか?それも生涯にわたって」になるわけですが、それを客観的に「数字」で表して証明していくのが「論文」「研究」です。

良くなっているかどうかの「数字の基準」は「歯周ポケットの深さ(※A)」「検査時の出血(※B)があるかどうか」「細菌数」などで評価します。

結論的には
「プラーク(バイオフィルム、歯垢)をメカニカル(機械的に)に除去して再形成を予防することが1番大切(従来からある治療方法)」になりますが、その他の分かってきたこともあるという内容になります。

今回の講演はその論文、研究がベースになっています。以下ダイジェストですが…

 @口腔衛生(プラークコントロール)の定着が一番重要。それ無くしては他のどの治療もうまくいかない。
  (昔も現在も同じ、基本中の基本、最重要)

 A飲み薬、注入式のお薬は、基本的な治療(歯周基本治療)を行ってみて、改善の有無を確認してから使用すべきである(むやみに使わない(※C))。

 B洗口剤は効果がでる有効濃度が必要であり、副作用もあることがある(※D)。

 C歯石(縁上歯石、縁下歯石)は1回で全て取っても、回数分けて取っても同じ効果である(時間が経つと同様の結果になる)。

 Dスウエーデンでは歯周病治療で外科処置を行う人は1%程度(外科しなくても良くなる)。

 Eインプラント周囲炎(スウエーデン国内 2013年)の割合は13%(7.7人に1人)存在する。

 Fインプラント周囲炎の治療方法はまだ確立していない(歯周病の治療は確立しているが)。

 Gイエテボリ大学歯周病科はレーザーは置いてない。

 H近年登場した「光殺菌」の治療法の効果は、従来の治療法と比較しているが「劣る」という結論。

 I「歯周病がある」「喫煙する」の場合は、インプラントを失う危険性(※E)は明らかに大きくなる。


ほかにもまだまだありますが、言えることは
     「新しい方法 ≠ 効果のある方法」
          の場合もあるのでよく吟味する必要があるということです。

従来からある
  「基本的な治療をどれだけしっかりできるか(※F)」
                             の方が極めて重要です。

※@:歯周病の研究分野で世界的に有名。歯周病治療の本家本元。
※A:いわゆる「歯ぐきの検査」細い物差しで測る。1o単位。
※B:ブラッシング時の出血とは違うので注意。※Aを行ったときの出血の有無です。

※C:歯科で抗生剤をあまり使わないスウエーデンでさえ「歯科は使いすぎ」と言われている。
   (医科歯科合わせて全使用量の8%)耐性菌の問題もあり使用は最小限が望ましい。
   ヨーロッパでは耐性菌が原因で年間2万5千人の方が亡くなる。
※D:日本国内販売のものは海外のものより濃度が低くい(薬事法のため)。副作用としては味覚障害、着色がある。
※E:オッズ比といいます。インプラントを行う前に歯周病の治療を行うのはこのためです。
   歯周病の治療せずにそのままインプラントをおこなうと3.29倍失う可能性が大きくなります。長持ちさせたい気持ちは、患者様、医療サイドも同じ。

※F:当院の歯周病治療のコンセプトです(「薬いらず、外科いらず」です)。

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