
先週東京ガーデンパレス(文京区湯島)で行なわれた医科歯科連携の研修会に出席してきました。
内容は「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」についてになり、東京医科歯科大学皮膚科 竹下八菜 助教授 と 菊池重成 歯科医師 がご講演されました。
掌蹠膿疱症とは?
掌蹠膿疱症は
@手のひらと足うらにだけできる水ぶくれ(膿疱)
A歯の根の先の膿の袋やのどの扁桃炎といった手と足から離れた病気が関与している割合が多い
などの特徴があります。
そのため、皮膚科領域だけでなく、歯科や耳鼻科領域の治療と並行してすすめることが必要になります。
原因はまだはっきりと解明されていませんが、歯科治療をおこなって60%ほどのケースが改善したデータがあり、手足の皮膚にでる病気ではありますが歯科領域と密接な関係がある病気になります。
日本国内に約13万6千人ほど患者さんがいると推測され、女性の方に多い(男女比およそ1:2)とされています。
掌蹠膿疱症に関与する歯の病気は?
歯科領域だと、
@根尖病変(根の先の膿の袋)
A歯周病(歯ぐきの炎症)
B智歯周囲炎(親知らずの周りの歯ぐきが腫れる)
が関係します。
特に自覚症状(痛みや腫れ)が無くとも、根尖病変や歯周病は進行していることが多いので注意が必要です。
実際、この他にも歯の病気が全身の病気に関与している例はあり(誤嚥性肺炎、糖尿病、循環器系の病気、など)、痛みが無くともきちんと治療しておくことが推奨されます。
「転ばぬ先の杖」という言葉が頭に浮かびました。
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