
22、23日は第37回日本咬合学会学術大会に参加してきました。
1日目のUSC(南カリフォルニア大学)のベック・リー准教授の講演が印象深かったのですが...。
内容はインプラント治療時の骨造成についてでしたが、その中でもインプラント治療の成果を左右させる要因について興味深いものがありました。
■インプラントの冠を被せる前に上手くいかなかったケース
・タバコを吸う方は吸わない方より 2.7 倍上手くいかなかった
(生活習慣や飲んでいるお薬の影響があるので、やはり健康状態の把握は重要です)
・抗うつ剤飲んでいる人は飲んでない人より 1.74倍上手くいかなかった
(抗うつ剤の影響は新しい知見とのことでした)
■冠を被せたあとに上手くいかなかったケース
・4本以上お入れしたケース 10.84倍上手くいかなかった
(多くの本数が必要な方は=もともと難しい=リスクが多い、ということになるのでしょう)
・歯周病の方 6.54倍上手くいかなかった
(インプラントは歯周病になると進むスピードが天然の歯より早いのは、これまでの知見と同じです)
・術者の技術の差 5.79倍の差があった
(おこなう術者の技量もかなり左右することもデータとしてでてきました)
冠を被せた後のケースで、何と条件により5〜10倍ほどFailureになる可能性が大きくなるのは驚きのデータでした。
年間1,000本ほどインプラントをおこなっているベック・リー先生ですが、上手くいかなかったケースの分析が大切だとのことです。
医療に100%はありませんので、常に研鑽が必要。
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