治療の最終段階は主に冠(被せ物、差し歯、クラウン)を被せて、咬みあわせをお作りすることになります。
その冠を製作する時に使用する歯科専用の機器を「咬合器(こうごうき)※@」といいます。
※画像は調整時の様子。
なぜ使用するのか?
理由は、お口の動きに調和した冠を作りたいからです。
人の口の動き(下あごの動き)は「カチカチ」咬むだけでなく、三次元的(上下、前後、左右)に動くため、お入れする冠をその動きに調和するように作る必要があるためです。
※画像は半調節性の咬合器、中央の茶色い部分はお口の型。
お入れする冠が1〜2本程度であれば、難易度は低いのですが、お入れする冠の数が多くなるほどお口の動き(下あごの動き)に調和させることが難しくなるため、咬合器も特別なタイプのものが必要になります。
今日は、6本冠をお入れする方のために、半調節性タイプの咬合器の調整を行いました。
冠をお入れした時に「調整が少なく、咬みあわせが自然」な感じがする場合は調和していて、かつ精度が高い場合が多く、当院の場合「3〜5/100mm」単位の精度を目標としています。
なかなか「人任せ」にできない性格が幸いしてしまい2日掛かりのセッティングと調整(どうしても診療後になってしまうので)になってしまいましたが、納得できるところま仕上げられました。
「何事も最後の詰めが肝心」です。
※@咬合器の種類
平均値咬合器、半調節性咬合器、全調節性咬合器、などがある。
半調節性咬合器と全調節性咬合器は術者が「下あごの動き」を元にして調整することにより性能をフルに発揮できる。一般的には平均値咬合器を使用して冠を作ることが多い。
◆「歯科の答え」がここに集結◆⇒「もう歯で悩まない!デンタルアンサー」
◆メルマガご登録(無料)はこちらから◆⇒「もう歯で悩まないための7つのステップ(全8回)」
◆HPはこちらから◆⇒東京で咬みあわせの治療なら | 大手町デンタルクリニック | 東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエアWEST1階